『トップダウン設計』というひとくくりで考えてしまうと、
どうしたら良いかがわからなく場合があります。
そもそも設計手法としてのトップダウン設計なら、
構想設計→詳細設計→部品図ばらし
見たいな感じで、どんどん詳細化されるイメージだし。
組織的な話でのトップダウン設計なら
社長「こういった製品作れ!」
部下A「御意!」
部下B「御意!」
って感じだし。
(これは冗談ですが^^;)
SolidWorksでいうトップダウン設計が何を指しているか、
そして、どの様な用途で使うか、という事を見極めていくと、
2Dから3Dへ移行する際に、自社にあった使い方が見えてくると思います。
(3D導入のメリットや効果なども)
では、SolidWorksでいうトップダウン設計をザックリと言うと外部参照です!
設計手法と言うより、部品の形状を他の部品形状を元に作成するための方法です。
・部品Aのエッジを部品Bでエンティティ変換
・部品Aのスケッチを部品Bでエンティティ変換
・アセンブリスケッチを参照して部品Bのスケッチ作成
など、アセンブリ編集に入って他の部品を参照すると外部参照になります。
ここで豆知識、
なぜ『外部』と言うのか...
ここで言う外部とはファイルの外側と言うことを表わしています。
その部品ファイル以外の物が無いと成り立たない形状
↓
その部品ファイルの外にある形状を参照
↓
その部品は外部参照を持っている
ってことです。
じゃあ、内部は?と言うことになると、
部品ファイル内のフィーチャーのエッジをエンティティ変換
これが内部参照です。
(内部参照って呼びませんが...)
3D導入を進めていくと言うことであれば
森藤さんが書かれたように、まずはボトムアップ(外部参照しない)で
どんなアセンブリを作っていくか、どんな管理にするか、
などの基本的なことを詰めていくといいと思います。
そして、自社の製品、設計方法にあった考え方を実現する際に
「こことここは外部参照で連携した方がいいよね」
みたいな感じで、2Dでは出来なかったメリットを活かせる方法を
検討していくといいでしょう。
(その為には、SolidWorksでどんなことが出来るかを知らないとね。)
外部参照以外にも、「コンフィギュレーション」「関係式」など
様々な形状定義方法があるので、
「こういう機能で効率よく管理しよう」という方向を検討していくといいです。
ただ、これらの機能は諸刃の剣で、しっかりと運用方法を決めておかないと
設計者ごとにばらばらな運用になって、誰も解読できない迷宮モデルが出来上がるので注意してくださいね。
最後に、
「こんなことできる?」
「こう言うときどうする?」
など具体例をあげて質問すると、いろいろな意見が聞けると思います。
なんか、ぐだぐだな説明を書いてしまいましたが、うまく導入が進むといいですね。
連投ですが(^^;)
反対意見はあまり気にしなくても大丈夫ですよ!
3DCADに切り替えてしまえば、反対意見はなくなります。
それどころか、複雑な部品なんかは「2DCADでなんか描きたくない!」って言うようになります!
でも、反対意見を無視しては進まないので、
「ここは手間がかかるけど、その分、ここではメリットがでますよ」
的な説明があれば行けると思います。
不安はたくさんあると思います。
そんな時は、ユーザー会の技術交流会などに参加して、
みんなの悩みとか、努力とか、あんな事とか、こんな事とか聞いてみるといいでしょう。
モチベーションも上がるし、頑張ろうってなると思いますよ!
(私も何度も助けられました。)
山本さん
丁寧に詳しく教えてくださりホントにありがとうございます!m(_ _)m
「外部参照」。。。まさしくそこがネックだと思っておりました。今までそんなこと気にせずボトムアップでモデリングしたりしておりましたので、今回の仕事に携わることになり改めてSWの機能の多様さに驚いていました。
うまく活用すれば2D設計よりはるかに効率アップが図れるなと自信にもなりました。
導入する大変さを一人で悩んでおり、思い切ってこちらに相談してホントに良かったと思っております。
自分が悩んでいた事柄がすこしづつ解消されたことは、こちらの方々のアドバイスあってこそです。感謝しております。
まだ導入が始まったばかりなので、今後も相談することはたくさん出てくるとは思いますが、みなさにお助けいただけたらと思っています。
>具体例をあげて質問すると、いろいろな意見が聞けると思います。
はい。なるべくみなさんに伝わりやすいようにご質問させていただきます。
ありがとうございます。新参者ですがよろしくお願いいたしますm(_ _)m